これはアンティークプリントと呼ばれる、
19世紀頃に描かれた博物誌(図鑑)の挿絵部分を抜いたものです。
インターネットや古書店、アンティークショップを探し歩いて、やっとの事で見つけました。
1枚づつ銅版画でプリントされて、1枚づつ手彩色されています。
動物のふんわりした毛並みを表現する為に、
強弱のある一本一本の線はため息が出るほどです。
こちらのアライグマは「ゴメ」という方法でつや出しをしてあるそうで、
背景との差を出してあります。
ハクビシンみたいなシュッと鼻筋の通った顔をしてますが、
アライグマだそうですw
このクロイタチは色鉛筆で彩色してあります。
テープが残っていたからか、安く手に入れる事ができました。
様々な人が図案化してきましたが、
人によってやはり線の捉え方が違うというか、
表現も微妙にかわってきます。
これがまた面白いところですね。
このアンティークプリントは挿絵部分を抜き取って、額装して飾るなど、
コレクターがとっても多いそうです。当然か。
古書店の店主の話しによると、元々は紙の装丁だったものを、
コレクターが全て革の装丁にするそうです。
四足獣からは虫類、昆虫、それぞれで製本されたものが数多くあり、
全巻揃っているもの等はとても希少価値が高く、
数百万になるものもあるとか。
現代の大量生産されたプリントとは違う、
一枚づつ時間をかけられた丁寧な仕事のものは、
自分の作品のとっても良い刺激になりますね。
animalia
生き延びてきたカタチ
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